読vol.1 The Boy who Harnessed the Wind
あまり読書が得意ではない私が、久しぶりに本を読んで泣きました。
「The Boy who Harnessed the Wind」
邦題は「風をつかまえた少年」です。
- 作者: ウィリアム・カムクワンバ,ブライアン・ミーラー,池上 彰(解説),田口 俊樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/11/19
- メディア: ペーパーバック
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<サマリー>
ウィリアム・カムクワンバ(1987年生)というマラウィ出身の少年の半生を描いたサクセスストーリー。貧しい家庭環境に育ち、高校中退を余儀なくされるも、図書館で出会った「Using Energy」という本に触発されて、自力で風力発電用の風車を建設。その発明のうわさはマラウィ全土にとどまることなく、2007年にはTEDカンファレンスへ招待された。詳しくはウィキ先生にも。
大好きなフレーズはこれ。
"Don't be discouraged and give up just because it's hard. Look at me. I didn't go to collage until I was thirty. Whatever you want to do, if you do it with all your heart, it will happen."
ウィリアムが英語のレッスンを受け始めた当時、クラスメイトは5歳児でした。あまりにも先が遠く感じ、意気消沈していた彼に、家庭教師のブレッシングが言った言葉です。ブレッシング自身もマラウィに生まれ、苦学し、30歳でやっと大学へ進学した人でした。
あきらめないこと。最後まで情熱をもってやり抜くこと。それは、自分のためだけでなく、将来出会う同じ境遇の人の魂を揺さぶるような励ましになるんだな、と感じました。
友情の大切さ
ウィリアムの並々ならぬ努力には、もちろん感動したのだけど、もう一つ、感動したのは、彼の友達の存在。ウィリアムの大成功を支えた2人は、幼少期からの仲良し。風車を完成させるために必要な部品(自転車の車輪)が、なかなか手に入らず、困り果てていたとき、有り金をはたいて購入してくれたのは親友でした。発電に成功した後も、その電力を引くためのワイヤーを購入したのもその友達でした。当時、村全体が、ウィリアムは気が狂ってるんじゃ?なんていう噂を立てていたほどの状況で、ウィリアムを信じて支えてくれたこの二人がいなければ、風車は完成していなかったんだろうな、と思います。
人が奇跡にも思えるようなことを達成するとき、実は、それは奇跡でもなんでもなくて、自分を信じる強さ、失敗を乗り越える力の積み重なりでしかない。A miracle happens twice; once in your mind, and once in reality. この言葉が重く響きます。
私も自分らしく挑戦していこう
そう決意しました。